作品紹介
ずずず
草間かずえ
アッキー13歳。初恋の相手は同じクラスのひまり。母は精神科に入院中。「そうきょくせいしょうがい」っていったいどんな病気なんだろう。病名は少しカッコいい感じもする―。隔離室には変な人もいるけれど、いろんな人がいて、いいんじゃない?
プロフィール
草間かずえ
1962年11月東京生まれ。八千代東高校卒業後、船橋高等技術専門校にて機械製図を学び、SEIKOに入社。日々の暮らしを大事にして風景や草花、創作料理などを一眼レフに収めて写真をこよなく愛する。J-POPが大好き。2006年、双極性障害を発症する。
インタビュー
貴著が刊行されました、今のお気持ちはいかがでしょうか。
もちろん嬉しいのですが、私自身はどこか淡々として客観的にとらえています。主人公のアッキーとひまりが一番喜んでいると思います。
今回出版しようと思ったきっかけはなんだったのでしょうか?
何も出来ずにいる時、自分の存在を考えました。このまま死んでしまうのが切なく思いました。何か形として残せる物はあるか考えました。何かしたいと見回すと紙と鉛筆がすぐ側にありました。それと、精神疾患の偏見をなくしたかったからです。本人はもちろん、家族も苦しいはずです。もっと理解して欲しい。優しく受け入れて欲しい。世の中にさりげなくだけれど、精神の病の辛さを強く訴えたかったからです。
どんな方に読んでほしいですか?
中学生ぐらいから、理解出来れば小学校、高学年からの皆さんに読んでもらいたいです。
座右の一冊
阿修羅のごとく
著:向田邦子
向田邦子さんの作品。行進曲の音楽をバックに、4姉妹とその両親の日常を描いています。
70の父親に愛人と子供がいることがわかり4姉妹はそれぞれ葛藤します。
点と線
著:松本清張
松本清張のミステリー。
小さなほころびを見逃さず犯人を見つけ出すのが面白いです。時刻表をよく読んだものです。