著者プロフィール                

       
配膳のマナー 〜 『一隅を照らす』特別連載(その33)

市川 博昭

昭和7 年、静岡県生まれ。旧制静岡高等学校1 年修了後、新制東京大学文学部仏文科、法学部公法学科卒業。国家公務員六級職(法律)試験合格、農林省入省。退官後、協同組合飼料工業会常務理事、帝蚕倉庫取締役現業副本部長を経て、同代表取締役社長。(財)大日本蚕糸会監事を歴任、現在に至る。

配膳のマナー 〜 『一隅を照らす』特別連載(その33)

 ご飯は左、お味噌汁は右に配膳するのが食膳のマナーです。なぜご飯が左かというと日本では左を上位とする民族だからです。左大臣と右大臣では左大臣が格上です。ご飯を右に、みそ汁を左に置くと、

「逆さ膳」といって亡くなった人にあげる置き方になります。凶事は同じことが起こるのを嫌って、普段と反対のことをする。昔、店でご飯とみそ汁を反対に出したら、わたくしは「仏さま」でないと怒った客がおったそうです。

 左利きの客だからといって、気を使って逆さにすることは不吉といわれるのでやめたほうがいい。おかずは手に持ってよい器を利き手と反対のほうにセットしたほうが食べやすい。右手で箸を持つ右ききの人には左手で器を持つ煮物など左に置く。焼き物の皿など手に持つ必要がないので、右に置く。左利きの客には逆においてもOKです。

『一隅を照らす』特別連載 【全37回】 公開日
(その1)狸二度目の対面 2019年4月11日
(その2)初雪 2019年6月28日
(その3)ストレス 2019年7月5日
(その4)終戦の日 2019年8月26日
(その5)人生に寄り道なし 2019年9月6日
(その6)もやし 2019年10月4日
(その7)教養主義 2019年11月1日
(その8)黄色いマーク 2019年12月6日
(その9)冷蔵庫 2020年1月10日
(その10)根 気 2020年2月7日
(その11)小田急が学生寮開業 2020年3月6日
(その12)コンパクト・シティ 2020年4月3日
(その13)行政の電子化 2020年5月1日
(その14)地域密着型弁護士 2020年5月29日
(その15)座るとき、どうこいしょ 2020年6月30日
(その16)市民農園 2020年7月31日
(その17)ALS(筋萎縮側索硬化症) 2020年8月31日
(その18)卵 2020年9月30日
(その19)生きがい 2020年10月30日
(その20)からだ測定会 2020年11月30日
(その21)高齢者が高齢者を支える金融モデル 2020年12月28日
(その22)孤独 2021年1月29日
(その23)猫の日 2021年2月26日
(その24)首都圏の私大が都心へ回帰 2021年3月31日
(その25)さくら 2021年4月30日
(その26)箱根山 2021年5月28日
(その27)腎臓透析 2021年6月30日
(その28)おもてなし続編 2021年7月30日
(その29)筋肉 2021年8月31日
(その30)地域医療の行方 2021年9月30日
(その31)富士山 2021年10月29日
(その32)高齢の認知症老人は暴力的か 2021年11月30日
(その33)配膳のマナー 2021年12月28日
(その34)下垂体卒中 2022年1月28日
(その35)混合介護 2022年2月28日
(その36)LGBT(性的少数者) 2022年3月31日
(その37)梅雨明け 2022年4月28日