ずずず

No,50

草間かずえ

No.50 草間かずえ

作品紹介

No.50 草間かずえ

ずずず

草間かずえ

アッキー13歳。初恋の相手は同じクラスのひまり。母は精神科に入院中。「そうきょくせいしょうがい」っていったいどんな病気なんだろう。病名は少しカッコいい感じもする―。隔離室には変な人もいるけれど、いろんな人がいて、いいんじゃない?

プロフィール

No.50 草間かずえ

草間かずえ

1962年11月東京生まれ。八千代東高校卒業後、船橋高等技術専門校にて機械製図を学び、SEIKOに入社。日々の暮らしを大事にして風景や草花、創作料理などを一眼レフに収めて写真をこよなく愛する。J-POPが大好き。2006年、双極性障害を発症する。

座右の銘

冬は必ず春となる
辛くて悲しくてやりきれない時に自分に言い聞かせる言葉です。どんなに寒い

冬でも春が来るように、桜が咲くように。今の状況がずっと続く訳ではない事を。

インタビュー

貴著が刊行されました、今のお気持ちはいかがでしょうか。

もちろん嬉しいのですが、私自身はどこか淡々として客観的にとらえています。主人公のアッキーとひまりが一番喜んでいると思います。

今回出版しようと思ったきっかけはなんだったのでしょうか?

何も出来ずにいる時、自分の存在を考えました。このまま死んでしまうのが切なく思いました。何か形として残せる物はあるか考えました。何かしたいと見回すと紙と鉛筆がすぐ側にありました。それと、精神疾患の偏見をなくしたかったからです。本人はもちろん、家族も苦しいはずです。もっと理解して欲しい。優しく受け入れて欲しい。世の中にさりげなくだけれど、精神の病の辛さを強く訴えたかったからです。

どんな方に読んでほしいですか?

中学生ぐらいから、理解出来れば小学校、高学年からの皆さんに読んでもらいたいです。

座右の一冊

阿修羅のごとく

著:向田邦子

向田邦子さんの作品。行進曲の音楽をバックに、4姉妹とその両親の日常を描いています。
70の父親に愛人と子供がいることがわかり4姉妹はそれぞれ葛藤します。

点と線

著:松本清張

松本清張のミステリー。
小さなほころびを見逃さず犯人を見つけ出すのが面白いです。時刻表をよく読んだものです。