今回ご紹介するのは、1955年(昭和30年)創業の「さぼうる」。
神保町で多くの人に愛されている、人気の喫茶店です。
多くの古書店が立ち並ぶ神保町。この街には、味わい深いレトロな喫茶店が数多く存在します。ひときわ異彩を放つのが、今回ご紹介する「さぼうる」です。店先に置かれた大きなトーテムポール、入り口を挟んで反対側に佇む赤いダイヤル式の電話、そして山小屋のような外観……。時空が交錯しているかのようなアンバランスさに、初めて来店する方は圧倒されることでしょう。
年季の入った木製のテーブルと椅子が置かれた店内は、中二階と半地下に分かれた入り組んだ造りになっていて、まるで秘密基地に訪れたかのようです。様々な国の人形や民芸品が所狭しと飾られていて、眺めているとあっという間に時間が過ぎていきます。また壁のレンガには、お客さんの落書きやメッセージがびっしり。男女で名前を書けば結ばれるという逸話もあるそうです。
「さぼうる」の人気メニューの一つが「クリームソーダ」。なんと6種類から好きな色を選ぶことができるのです。緑(メロン)、青(ブルーハワイ)、赤(いちご)、黄(レモン)、紫(ブドウ)、オレンジと、色によって味が異なるため、そのときの直感で選んでみるのもおすすめです。全色制覇するために、何度も足を運んでしまうことでしょう。
大きめのグラスになみなみと注がれた「生いちごジュース」は根強いファンも多く、クリームソーダと並ぶ人気メニューとなっています。いちごとミルクの自然な甘みに加えて果肉感も大満足、お店自慢のドリンクです。細かく砕かれた氷の食感がアクセントになっており、ごくごく飲めば火照った身体をひんやり冷やしてくれるでしょう。最後の一滴まで、いちごの美味しさを余すことなく感じることができますよ。
古書店街でお気に入りの本を見つけたら、ぜひこの「さぼうる」で読書を楽しんでみてはいかがでしょう。ふらりと立ち寄った書店で、今では絶版となってしまった稀少な一冊と出会うことができるかもしれません。人と同じで、本との出会いも一期一会。何気なく手に取った一冊が、あなたを新しい世界へと導いてくれます。
そんな特別な一冊を片手に「さぼうる」を訪れれば、店内のレトロな雰囲気も相まって、刊行当時にタイムスリップしたかのような気分で読書を楽しめるはずです。
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