著者インタビュー

刊行するとしないとでは自分の作品に対する向き合い方が違ってきます。

この世界はすこし切なくて、不思議で、あたたかい。
子どもから大人まで世代を超えて楽しめる、

珠玉の短編小説集。

表題作「ネムとジド」ほか、

優しく沁みこんでいく全5編の物語。

―今回、出版をしようと思ったきっかけを教えてください。

以前から同人誌に掲載していたのですが、知人から「心に残る作品が多いので出版したらどうか」と勧められたことがキッカケです。

―制作中に大変だったのはどんな時でしたか?

短編集なので、全体の文字のバランスを取るのが難しかったです。あとは自分では気が付けなかった独りよがりな表現や句読点や括弧の間違いを訂正するのに時間がかかりました。

―制作を進めるなかで印象的だったことを教えてください

登場人物の語りの中で、「こういう表現はこの人物にふさわしくない」と別の表現を示していただいたことでした。初めは「それは違う」と強く思っていたのですが、よく考えるとその通りだと納得できたことが、自分のとって大きな驚きがあったので強く印象に残っています。

―制作中によかったと思えたのはどんなことですか?

自分の作品を読者がどのように読むのだろうかと考え、客観的にみられるようになったことです。そういった意味でも編集者の助言はとても助かりました。

―完成した本をどんな方に読んでほしいですか?

子供と若い人たち、それと子供の心を失わない大人の皆さんに読んでいただきたいと思っています。

―これから出版を考えている人へのメッセージをお願いします。

書き溜めた原稿をお持ちでしたら思い切って出版することです。世間に出すということは大変責任の重いことなので、自分の考えを整理し、なにより自分を見つめなおすいい機会になりますし、新たな一歩を踏み出すこともできますので原稿があればぜひ。


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