「独り歩き」なエッセイにならないために|エッセイの書き方講座
エッセイは、著者にとって身近な物事が題材になります。
衣住食、旅行、人生論など・・・。
これは読者にとっても身近なことであるため、内容へのチェックもそれなりに厳しくなります。
小説などは読者が作品の世界観に入り込んできてくれますが、エッセイは自身と対比しながら読み進められる傾向にあります。
そのため、著者は独自の視点でエッセイを書きたい、内容に意外性を持たせたいと思っても、読者がついていけないほど独り歩きしてしまっては、エッセイの内容を受け止めてもらえません。
そうならないためにも、各分野における原則的な事柄、読者が持つ共通の認識などからかけ離れていないか注意しましょう。
また、まとまった文章が出来上がったらいったん寝かせて、再度読み直してみましょう。
ある程度の時間作品から離れることで、著者は読者目線で見ることができるようになります。
そこでエッセイを読み返し、独りよがりな説明になっていないか、
無駄に長くなっていないか、足りない部分はないか、などをチェックしていきましょう。