執筆お役立ちコラム

のど、別丁扉……意外と知らない本の部位の名称

こちら、ある日の編集部の会話。

A「こちら○○のゲラなんですけど、Bさんどう思いますか?」
B「うーん。のどが少し狭い気がするね。これ扉はどうなってるの?」
A「のどは広くします。本扉はシンプルに、別丁扉はこのイラストを使う予定です」
B「素敵なイラストだね。見返しをこの色にしたら似合いそう」
A「ありがとうございます!」

いかがでしたでしょうか?

編集部では、日々このような会話が繰り広げられています。
皆様どんな会話か理解できましたでしょうか。

普段何気なく手にしている書籍。
実はさまざまな名称があるのです。

会話で使われていた名称を解説します。

 

 

のど…本を綴じている、一番奥の部分のことを言います。
実は、ここが詰まりすぎていると、内側の部分が読みづらくなるのです。
通常、この部分は本のレイアウトを考える「ブックデザイナー」が設定するのですが、編集者もチェックする必要があるのですね。

 

見返し(みかえし)…表紙と本の中身を接着するために用いられる紙で、表紙や本文を印刷する紙とは異なるものが選ばれるのが一般的です。
見返しには通常何も印刷しませんが、本によっては図版を印刷することもあります。
見返しの色を何色にするかで、本を開いたときの印象が変わるので、ブックデザイナーや編集者はここにも気をつかうのです。
ぜひお手持ちの本の見返しを見てみてくださいね。

 

別丁扉(べっちょうとびら)…本の「中身」の最初のページで、書名と著者名、出版社名などを印刷する場合がほとんど。
本文を印刷する紙とは異なる紙を用いたり、カバーのデザインに則したデザインが施されたりしています。

 

本扉(ほんとびら)…別丁扉の次にあるページで、タイトルが書かれることが多いです。
本によっては、別丁扉がなく、本扉のみのものもあります。

 

いかがでしたか?
本の名称が分かると、これまでと違った楽しみ方ができます。
ぜひ覚えてみてくださいね♪

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