アウトサイダー大賞授賞式を開催しました!
2024年5月27日、株式会社幻冬舎本社ビルにて「アウトサイダー文学コンテスト」の授賞式を行いました。
大賞受賞者である水谷恵子さんにお越しいただき、弊社代表から賞状とトロフィーが授与されました。
授与後は、水谷さんが作品を書かれた経緯や今後の展望についてお話を聞かせていただきました。水谷さんに伺った受賞作の裏側は、近日公開される「話題の本ドットコム」取材記事をお楽しみに!
幻冬舎ルネッサンスはこの度、
アウトサイダー文学コンテストの大賞授賞式を
2024年5月27日(月)15時より
株式会社幻冬舎本社ビル三号館(東京都渋谷区千駄ヶ谷4-8-1)
にて実施いたます。
授賞式には各種メディアの皆様もご参加いただけますので、
コンテスト担当窓口(renaissance_contest@gentosha.co.jp)に
ご連絡くださいませ。
東京都渋谷区千駄ヶ谷4-8-1
株式会社幻冬舎本社ビル三号館
3階セミナー会場
※個別の取材についてもご相談いただけます。
メールでお問い合わせください。
この度は、幻冬舎ルネッサンス主催の『アウトサイダー文学コンテスト』にたくさんの関心をお寄せいただき、ご応募くださいまして誠にありがとうございました。
今回のコンテスト開催にあたり、刺激的なコンテストテーマを設定させていただきましたが、「全然集まらなかったらどうしよう……」という不安は杞憂に終わりました。
素敵な作品が多く、選考作業には大変苦心しましたが、下記の通り大賞・優秀賞の発表をさせていただきます。
『魂業石』
水谷 恵子:著
ある時、夫とテレビを見ていた時に流れた「ダイヤモンド葬」の CM に、雪子は目を奪われた。人の遺骨からダイヤモンドを生成する葬儀のやり方で、人によってその色は違っているらしい。雪子の頭の中はこのダイヤモンドのことでいっぱいにあり、どうにかバレずに人を殺してこのダイヤモンドを作れないか考え始める。
『綻び糸を手繰り寄せ』
木村さつき:著
編集部コメント
実際の事件から着想を得て書かれたということで、出版する価値を感じさせました。殺人・レイプ・復讐とアウトサイダー要素がてんこ盛りですが、うまくまとめ上げられていました。
独特のリズムや書き方があり、それが読む人によって好みが分かれそうでした。特に前半は主人公も読者も手探りな描写が続き、もう少しコンパクトなほうがより多くの読者を離れさせないように思います。同士愛以上のものが感じられ、感傷的で儚い筆致が、テーマの重さ、グロさと良いメリハリをつけていた作品でした。
数日後ようやく姿を見ることができた友人は反応がなく屍のようで、体には無数のむごい傷、顎は砕かれ目は治らないだろうとおもわれた。
僕を拒絶する友人に何度も接触を試みるうちにようやく今までのような会話ができるようにはなったが、それでも「お前」は食事も取らず家からも出たがらない。できるだけ一緒に過ごすようにしていた僕だが、ある日仕事で帰りが遅くなると、お前は屋上から飛び降りて死んでいた。司法解剖の結果、話してくれなかった真実を知った僕。
そして死の直前、家のポストにお前が入れたスマホにはその真実に近づくための手がかりが入っており、生きる意味を失っていた僕はお前の復讐を決意する。
『高校生 SM』
大西 猛史:著
編集部コメント
優秀な作品の数々のなかで圧倒的にアウトサイダーなテーマ、かつ安定感のある作品でとても引き込まれました。過激な性描写が作品のアクセントになっていますが、作品全体に対してのボリュームは改善の余地があるように思いました。しかし、先生の過去に迫るなかで昨今話題の宗教問題や哲学的問題に触れられ、メッセージ性も感じたところが魅力です。聡明な絵里の性格と濡れ場とのギャップも面白く、考えさせられる深みのある作品でした。
絵里が思いを伝えたことで交際に発展すると、初心だった絵里はどんどん先生色に染められ、SM プレイが過激化していく。
安定した交際を進める二人だったが、やがて進路選択の時期が迫ると、優秀な成績の絵里にここを離れて東京の大学に行くよう言う先生。なぜなのかと問い詰めると、先生の生い立ちに話が及び、彼の性への執着の理由が見えてくる。
人間が生きるとは、聖人君子でいることなのか?
制御不能な感情のマグマを表現の世界で爆裂させ、
行き場をなくした自己を救済せよ
犯罪、サイコパス、特殊性癖……etc.
現実では罪に問われてしまうことも、想像の世界ではすべてが自由。
創造の限界を超えた刺激的な創作作品を大募集。
大賞作品は賞金100万円+電子書籍化!
募集内容
<応募規定>
・年齢、職業、国籍、プロ・アマ不問
・日本語で書かれた未発表のオリジナル創作作品(未完結作品も可)
(同人誌、インターネット上などに既に発表したものは対象外とする)
・特定の個人・団体・企業等の名誉棄損にあたるもの、他者の権利を侵害するものは対象外とする
・文字数:wordで30,000字以上
・応募された内容をもとに弊社で編集を行い、弊社制作の電子書籍へ掲載することについて了承いただけること
※受賞作品の出版、電子書籍の配信、および映像化等に関する諸権利は弊社が管理するものといたします。
※受賞作品を書籍化するにあたり、弊社にて編集・校正を行い、内容の大幅な修正や変更を行う場合があります。
※ 応募された方の個人情報は厳重に管理し、本コンテスト以外の目的に利用することはありません。
※選考過程についての問い合わせには対応いたしかねます。
※原稿応募は下記のフォームから送信してください。郵送原稿は受け付けておりません。
<期間>
応募開始日:2023年11月27日
応募締め切り日:2024年2月28日23時59分まで。
<結果発表>
2024年4月上旬 大賞発表予定
<賞の内容>
大賞:賞金100万円+電子書籍化
優秀賞:電子書籍化
※該当作品なしの場合もあります。
応募方法・応募先
募集は締め切りました。たくさんご応募いただき、ありがとうございました。
<その他注意事項>
・郵送での原稿受付はございません。
<主催>
幻冬舎ルネッサンス
<問い合わせ先>
renaissance_contest@gentosha.co.jp
編集部コメント
人を殺してダイヤにする、テーマがキャッチーな作品です。殺人を積み重ねるという構造は単調にもかかわらず、その犯行のバリエーションのおかげで楽しく読むことができます。雪子のセリフ一つひとつの奥にうすら寒さがあり、それをある青年がだんだんと追い詰めていくところがスリリングで、ページをめくる手が止まりませんでした。
クライマックスにかけて少し急ぎすぎているので、さらにこれから編集を加えていくことで、まさにダイヤモンドのように磨きがかかるように思います。