心が日向ぼっこしたように元気になる「お日様ごこち」という言葉が生まれてから、ときめく人やものとの出会いが、心の支えになっていると気づいた。
家族との道草の時間、土鍋で炊いたご飯のおこげ、母からの手書きの手紙――
日々のひとコマに宿る愛おしさを、優しいまなざしで捉えた珠玉のエッセイ集。

私は〝お日様ごこち〟を大切に、日々変化を楽しみながら、色々な私に出会いたい。
歳を重ねた時も、しわくちゃの笑顔で笑って、しわくちゃの頬を愛でるような涙で泣きたい。
世界は愛で溢れている。ああ、なんて素晴らしいんだ。
これからも愛を表現するアーティストの一人でありたい。
どこにでも咲いているようで、唯一無二の、あの詰草のように優しく佇んでいたい。
（エピローグより）