着飾らない辞世の言葉
人生は「幸せだった」の一言では締めくくれないものである。
- ジャンル
- 実用書 幻冬舎ルネッサンス新書 文学・評論 人文・思想
- シリーズ
- 新刊
- 著者
- 福田喜一郎・著
- ISBN
- 9784344915749
- 判型
- 新書 ・ 192ページ
- 出版年月日
- 2018/2/20
内容紹介
「往々にして、辞世の言葉は誠実さを失う」
誰もが死の直前、自分の人生は価値あるものであったと肯定したくなる。だがそれは自分で自分を偽っていることにはならないだろうか。人生の不幸も抱きしめてこれに「同意」するからこそ、人生の本格的な終わりを迎えることができるのである。
シュンカタテシス論(同意論)を専門に研究している大学教授が、「人生の総括」について哲学的に検証した一冊。
■著者紹介
東京都出身。鎌倉女子大学教授。1978年、上智大学文学部哲学科卒業、1980年、京都大学大学院文学研究科修士課程(西洋哲学史)修了。1989年、鎌倉女子大学専任講師となる。その後、助教授を経て現在に至る。
2011年4月〜2012年3月、マールブルク大学客員研究員。長年、カントおよび18世紀ドイツ啓蒙思想を研究しており、現在はストア派のゼノンが始めた同意論(シュンカタテシス論)に基いて、デカルト、スピノザ、ロック、ヒューム、カント、ヤコービの哲学説を検討。
著書:『Untersuchungen zu Kants Religionslehre』 (Marburg)、『日本カント研究』No. 1、No. 16(共著)、訳書:岩波書店版『カント全集』No.3、No.14(共訳)
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