愛別離苦
現代の駆け込み寺「サンガ天城」庵主がおくる、
「愛」と「別れ」の物語。
- ジャンル
- エピソード集 小説 単行本
- シリーズ
- 新刊
- 著者
- 戸澤宗充・著
- ISBN
- 9784344918054
- 判型
- 新書 ・ 154ページ
- 出版年月日
- 2018/7/24
内容紹介
クリスマスの夜、22歳の充子(のぶこ)は、友人の紹介で高校教師・戸澤幸男に出会った。互いに惹かれ合う二人は、登山という趣味を重ね、いつしか結婚の約束に至る。やがて、抗えない別離がふたりを襲うとも知らずに……。「私は彼女への愛と、彼女の私への愛を認識した。」、「愛は悦びと共に忍耐ももたらす事は解っている。」、今迄、他の女性に私が犯してきた許されざる多くの罪が、私の未来を幸せになる事を阻むかもしれない事だけが、今私が抱えている心配だ。もし、彼女と結婚出来たらどれだけ幸せな事だろう。」——幸男の日記に残された言葉とともに、蘇る若きふたりの愛を綴る「別離その一」のほか、ふたつの「別離」の物語と、明治20年代を生きた女の半生を書き下ろした「母の思い出」を収録。女性たちの駆け込み寺「サンガ天城」庵主・戸澤宗充尼による、4人の女性の物語。
■著者紹介
戸澤宗充(とざわそうじゅう)
1937年東京都生まれ。33歳のとき二児を残しモルモン教徒の夫が事故で急逝したことから法華経と出会い、46歳で出家する。2003年、65歳で私財をなげうち、女性たちの駆け込み寺「サンガ天城」を静岡県伊豆市に設立。以後、様々な問題で悩み苦しむ女性たちを受け入れてきた。
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