福島県出身の元アナウンサー幸恵は、40代で年下の中国人青年と出会い、国際結婚をする。
そしてアナウンサー事務所を皮切りに、旅行会社、人材派遣会社を次々と起業。
資格試験への挑戦や、積極的なボランティア活動などアクティブに人生を切り拓き、
事業は軌道に乗るが、その矢先に、東日本大震災が発生。福島は未曾有の被害を受ける――。
ひとりの女性が、決して平穏とはいえない日々においてもめげることなく、ひたむきに
美しく生きる姿を通して、希望や勇気を与えてくれる。福島県で生まれ育った著者が、
自伝的小説というかたちで半生をつづり、自ら経験した東日本大震災の描写を通して、
福島の復興を応援することを目指す。