ゑにし繋ぐ道 多摩川ハケ下起返物語
噴火、洪水、飢饉に疫病——
数多の困難が襲った江戸後期。度々訪れる災難、愛しい者の死。
それでも一所懸命に前へ進んだ名もなき農民たちの尊い暮らしの物語。
- ジャンル
- 小説 単行本
- シリーズ
- 新刊
- 著者
- 内藤久男・著
- ISBN
- 9784344931817
- 判型
- 4-6 ・ 372ページ
- 出版年月日
- 2020/11/25
内容紹介
現在の東京・府中市の一角。
そこはかつてハケ下と呼ばれ、多摩川が氾濫するたび大変な被害に見舞われておりました。
ハケ下大野郷の貧農に生まれた伊助と、浅間山の噴火で故郷を追われ流れ着いた志津。
いつか豪農になることを夢見、開墾に明け暮れる日々。
貧しくとも、家族に囲まれささやかな安穏を掴みかけておりましたが……。
長年に亘り江戸庶民の暮らしを研究してきた著者が、懸命に生きた農民たちの人生模様を鮮明に描き出す意欲作。
■著者紹介
内藤 久男(ないとう ひさお)
1951年 東京都生まれ
1975年 日本大学大学院卒業
訳書 『江戸時代の生活便利帳 現代語訳・民家日用廣益秘事大全』(幻冬舎、2014年) 『慶長以来新刀辨疑 現代語訳』(里文出版、2018年)他
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