私たちはみんなテスラの子供 後編
私たちはみんなテスラの子供 後編
- ジャンル
- 小説 単行本
- シリーズ
- 新刊
- 著者
- ゴラン・スクローボニャ・著 夏井徹明・訳 高橋ブランカ・訳
- ISBN
- 9784344933804
- 判型
- 4-6 ・ 192ページ
- 出版年月日
- 2021/07/07
内容紹介
セルビア文学界において押しも押されもせぬ大御所、ゴラン・スクローボニャ氏の社会派超大作「私たちはみんなテスラの子供」の完結編。
物語は1919年6月、コラーラツ記念館・儀式の間で開催されている。
マックス・プランク教授(ノーベル物理学賞受賞)の講演会で教授が「テスラ氏は学問の父」と発言し、テスラの業績を格調高く賞賛するところから始まる。
講演を終えたプランクと講演を見ていた女スパイのアンカ・ツキチはミリヴォイェヴィチに誘導されるかのように白蓮の間に入れられ、プランク教授は暗い人影の手により何かを顔に押し付けられ倒れ、アンカも同じ手口により虚無の彼方へと溶けていった。
プランク教授に忍び寄る影の正体とは?
天才的科学者ニコラ・テスラとの初会談は実現するのか……。
そしてアンカは忍び寄る影に対抗できるのか!?
手に汗握る歴史改変SF小説。(SVA TESLINADECA by Goran Skrobonja)
■著者紹介
【原著者】
ゴラン・スクローボニャ(Goran Skrobonja)
1962年ベオグラード(当時は旧ユーゴスラビア)生まれ。ベオグラード法科大学卒業。
1987年、「天からの贈り物」でデビュー以来、現代セルビア文学におけるホラー、SFのジャンルの旗手として活躍している。
「テスラを殺した男」(2010)の姉妹作として2013年に「私たちはみんなテスラの子供」を上梓。
10作を超える作品が英訳されて国外で紹介されている。
村上龍作品のセルビア語訳に取り組み、2013年に「限りなく透明に近いブルー」(Plavo, gotovo prozirno)、2015年に「昭和歌謡大全集」(Karaoke Strave)を英語版から翻訳して出版した。
【訳者】
夏井徹明(なつい てつあき)
1958年岩手県一関市生まれ。東京大学工学部卒業、工学修士(金属材料学)。
メーカー(R&D)、証券系シンクタンク、メーカー(海外業務)を経て、定年退職後、研究執筆に専念。朝日カルチャーセンターでチェコ語、ポーランド語、セルビア語、アルメニア語、アイスランド語、フランス詩学を学ぶ。
千野栄一氏、小原雅俊氏の指導を受け、スラブ語の文章解釈をライフワークにしていて、2014年のベオグラード初訪問以降は、セルビアの文学、歴史、文化、言語の研究に力を入れている。
神奈川県川崎市在住。
髙橋ブランカ(たかはし ぶらんか)
小説家、翻訳家、写真家。1970年旧ユーゴスラビア生まれ。
ベオグラード大学日本語学科卒業。1995年来日。1998年日本に帰化。
1998年~2009年、夫の勤務で在外生活(ベラルーシ、ドイツ、ロシア)。
2009年から東京在住。
著書:「最初の37」(ロシアで出版)、「月の物語」(セルビアで出版、クラーリェヴォ作家クラブ賞受賞)、「東京まで、セルビア」(未知谷)、「クリミア発女性専用寝台列車」(未知谷)イラスト イゴル・コルデイラストコ・チーリチ。
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