短歌集 蒼龍の如く
生涯にわたって詠み続けた心震わすの命の歌。
- ジャンル
- 俳句・短歌
- シリーズ
- 新刊
- 著者
- 泉朝雄・著
- ISBN
- 9784344933873
- 判型
- 4-6 ・ 202ページ
- 出版年月日
- 2021/05/12
内容紹介
満州からの引き揚げ、太平洋戦争、広島の原爆……。
厳しいあの時代を生き抜いた著者が
混沌とした世の中で過ごす私たちに伝える魂の叫び。
投下されしは新型爆弾被害不明とのみ声なくひしめく中に聞きをり
伝へ伝へて広島全滅の様知りぬ遮蔽して貨車報告書きゐし
擔架かつぐ者も顔より皮膚が垂れ灼けただれし兵らが貨車に乗り行く
新聞紙の束ひろげてホームに眠る中すでに屍となりしも交る
息あるは皆表情なく横たはり幾日経てなほ煤降るホーム
(本文より)
■著者紹介
泉朝雄(いずみあさお)
生年月日 大正12年3月9日 本籍 広島県呉市
両親の渡大陸により旧満州(現北朝鮮領土)に誕生。
16歳結核を患う。完治後、満州鉄道勤務。
短歌歌人 藤沢古実先生に師事。住み込みにて学ぶ。
満州鉄道モールス通信技師として勤務。
妻幸子 電話交換手として同勤務。
22歳終戦。終戦前に勤務移動にて国鉄東京駅勤務。
広島原爆投下を知り、1週間後電車が動くのを待ち、広島駅へ降りる。
当時の惨状を記した詩が英訳歌集「Outcry from the Inferno」に掲載。
昭和32年結婚。広島から富士市へ。
34歳製紙会社に就職。
平成8年6月13日没。
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