カスバの女
植民地支配の軛(くびき)を脱する終わりなき戦い
- ジャンル
- 小説
- シリーズ
- 新刊
- 著者
- 竹中水前・著
- ISBN
- 9784344949911
- 判型
- 4-6 ・ 238ページ
- 出版年月日
- 2024/3/15
内容紹介
壮絶な独立戦争を経て、1962年に独立したアルジェリア。
それから13年がたち、旧宗主国フランスの影響から脱却し、自力での経済発展を図るアルジェリアにとって、領土の90%を占め、豊富な石油が埋蔵されるサハラ砂漠を通じた輸送ルートは生命線となる。
しかし、ソフトサンド地帯での長距離走行に堪えうるフランス製タイヤ「サハラX」に頼らざるを得ないというジレンマを抱えていた。
そこに日本製タイヤの商機を見出した七洋商事とニホンタイヤは、精鋭チームをアルジェリアに派遣する。
国際入札に向けた駆け引きが続く中、旧市街カスバの一角にたたずむカフェバーで、七洋商事の井原はパリで知り合った幸(さち)と思いがけない再会を果たす。
一方、確実と思われていたニホンタイヤの落札が<ゼロ>という衝撃的な知らせが舞い込み――
二転三転する展開に息もつかせぬ国際派ビジネス小説 第3弾
■著者紹介
竹中 水前(たけなか すいぜん)
本名:竹中 寛(たけなか ひろし)
熊本県出身 東京都江東区在住
1965年 (株)ブリヂストン入社
1970年 日本大学理工学部夜間部卒業
1975年以降 レバノン、エジプト、イギリス、フランス、西ドイツ、ベルギーに駐在
その後 オーストラリア、南アフリカで9年間現地法人の代表取締役社長を歴任
以上合計23年間の海外勤務を家族帯同で経験
2007年 定年を機に南アフリカより帰国
継続勤務傍ら文学を志し、塩見鮮一郎先生、八覚正大先生に師事
2009年 (株)ブリヂストン退社
2010~2016年 三井物産パッケージング(株)技術顧問
著書 『濡れた石畳』(幻冬舎2018年)
『アパルトヘイトの残滓』(幻冬舎2020年)
※以上、「竹中 寛」名にて出版
賞歴 エッセイ社会批評賞
『タイヤ検視官』(文芸思潮2014年)
エッセイ優秀賞
『カダフィーの国のヌエジ』(文芸思潮2023年)
銀華文学賞佳作
『とかげの頭切り』(文芸思潮2019年)
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