豚生
なぜ、彼は豚小屋を飛び出したのか?
- ジャンル
- 単行本 文学・評論
- シリーズ
- 新刊
- 著者
- 八雲立哉・著
- ISBN
- 9784344974159
- 判型
- 4-6 ・ 256ページ
- 出版年月日
- 2016/3/22
内容紹介
「初めて光に接したその驚きは人の言う言語に絶するものがあった。自分が今までまったく闇の中にいることに一時に気づかされた。光を知って初めてそれを悟ったのである。…(中略)…外なる光だけでなく、内なる光、心の光を増していくことが生きる上には非常に大事で、たとえ目の見えぬ者であっても、心の光はもっと増して生きてはいけるが、目が見えても、心の光の方を鈍らせ失ってはなんにもならぬのだと悟り、その上更に他をもなにがしかその光で照らせるなら、それは素晴らしいことに違いないと思い、(のちに偶々これを口にすると、今の主人の話では、最澄とかいう偉い仏家もそんなことを言ったとか)、そう心掛けるようにすると、心の中が益々明るくなってきたが、物事に聡く明るい豚になって生きていければ何よりだとは切に思う。」――本文より
■著者紹介
小説家。著書に『束の間-3つの幻想譚-』(東洋出版)がある。
近日『物語の山脈』(東洋出版)を出版予定。
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