くるしま童話名作選⑦ 月宮殿のおつかい
ひつじのおやこは、おおかみに食べられないように、うさぎの知恵を借りておおかみを追いはらう。
- ジャンル
- 単行本 児童・こども
- シリーズ
- 新刊
- 著者
- くるしま童話編集委員会・著
- ISBN
- 9784344974388
- 判型
- B5 ・ 32ページ
- 出版年月日
- 2016/3/15
内容紹介
春の日に、おおかみと出会ってしまったひつじのおやこ。身を守るため、「いまはおいしくありませんよ。・・・あきにはふとっているでしょう」と言ってしまい、「ならば、あきにはたべてもよいというのだな」と出来ない約束をしてしまう。秋が迫り、ひつじのおやこが困るなか、遊び仲間のうさぎが、おやこの為に知恵を出す。豪奢に着飾り、動物の皮をくくり付け、月宮殿の使いに扮するひつじたち。おおかみに出会ったうさぎは言う。「おおかみのかわがたらぬ。すぐ、そのかわをぬいでさし出せ」。おおかみはほうほうの体で逃げ出していった。おおかみが去ったあと、うさぎは言った。「あとでこまるようなやくそくは、けっしてしてはいけませんよ」と。これは、お月さまの光がまばゆい秋の夜のお話。
■著者紹介
1874年 6月19日大分県玖珠郡森町(現・玖珠町)に生まれる。祖父は森藩最後の藩主・久留島通靖。
1887年 大分中学(現・大分県立大分上野丘高等学校)に入学、英語教師のウエンライト博士と出会う。
1890年 ウエンライト博士の関西学院転任に伴い関西学院へ転校。
1894年 近衛師団入隊。
1895年 日清戦争に従軍。戦地から「尾上新兵衛」の筆名で投稿した作品が雑誌『少年世界』(博文館)に連載される。
1906年 「お伽倶楽部」を設立し、口演童話活動を本格的に開始。
1911年 雑誌『お伽倶楽部』を創刊。
1924年 ボーイスカウトの第2回世界ジャンボリー大会(デンマーク)に参加し、アンデルセンの旧跡を訪問。アンデルセンの復権を訴え、2年後にデンマーク国王よりダンネブロウ四等勲章を受ける。「日本のアンデルセン」と呼ばれるようになる。
1951年 日本青少年文化センター(全日本移動教室連盟)初代理事長に就任。
1958年 話し言葉による童話を確立し、児童文化の向上に貢献したことによって紫綬褒章が授与される。
1960年 6月27日内臓ガンのため永眠(享年86歳)。日本青少年文化センターが「久留島武彦文化賞」を創設。童話の口演を行った幼稚園・小学校は全国6000を超える。
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