世界的な金融危機のなか、世界経済が低迷する影響を受け、日本の中小企業の業況はかつてないほど悪化の一途を辿っている。経営者は、この苦境をどのように乗り越えていけばよいのか。約30年もの長きにわたって中小企業経営者に対峙してきた著者。経営者が決して怠ってはいけないことは「心の健康管理」であると説く。21世紀に入り、社会情勢は変わり、産業構造の変化は中小企業の行き先に大きな変革を求めるようになった。生活者ニーズの変化は新しい業態店を生み、規制緩和の強化も相まって流通業の競争は一段と厳しさを増した。それもまた現代が「心の時代」であることの証左である。経営者には、目には見えない精神性の高い世界への理解が求められているのだ。「科学的に証明できないから信じない」では、社会の進歩についていけなくなるかもしれない。本書は、「心の健康」と「意識改革」を機軸に、21世紀の経営を支える精神エネルギーの大切さについて丁寧に解説した、経営者必読のバイブルである。