詩集 森の時間拾遺
花に魂を抜き取られた男の物語。
- ジャンル
- 単行本 文学・評論
- シリーズ
- その他
- 著者
- 多祢 雅夫・著
- ISBN
- 9784779006067
- 判型
- 4-6 ・ 112ページ
- 出版年月日
- 2010-07-20
内容紹介
故郷・熊野の野山に咲く草花。控え目ながらも色とりどりの美しさは多感な少年の心をとらえ、60年を越える時が過ぎてもその記憶は胸を熱くする。赤い柿に死を思い、芙蓉咲く彼岸の夢を見た少年の日々。そして人生の円熟期にある今、ささゆりの、かつてその乙女のような美しさを独り占めにした思い出に、絶滅への危惧よりも優越感を覚えて心は打ち震える。45種類にわたる植物を通して人間の生と死を見つめ、自らを生かしてくれたふるさとへ感謝を捧げる、ノスタルジックでシニカルな詩文集。
産婦人科医師。1936年、和歌山県に生まれる。1959年、大阪大学薬学部卒業。1963年、神戸医科大学(現神戸大学医学部)卒業。1964年、米国空軍病院(立川)インターン終了。約4300の分娩と3000近い手術を扱う。現在なお現役。モットーは「女性の生涯を見渡しての医療」。著書『遺伝子』(思潮社)、『まぼろしの渓』(朔風社)、『もっと膣式手術を』(永井書店)、『マタニティドクター、命への限りない愛』(新水社)、『胎児たちのサバイバル』(神戸新聞総合出版センター)、『森の時間 山の遊び―熊野残影』(幻冬舎ルネッサンス)。
『渓流釣り師のひとり旅』 (2011年5月小社刊)
『森の時間 山の遊び―熊野残影』 (2009年12月小社刊)
あなたも出版してみませんか?
お気軽にご相談ください。
03-5411-7188
営業時間:平日10:00〜18:30