出版実績

天下将男(デカンショおとこ)

激動の昭和初期、意地と張りで人生を切り拓いた破天荒な男の物語。

ジャンル
単行本 文学・評論
シリーズ
その他
著者
・著
ISBN
978477900640
判型
4-6 ・ 496ページ
出版年月日

内容紹介

明治の末、緒方松五郎は丹波立杭焼の里として名高い兵庫県篠山市に生まれた。父・松吉は、立杭焼の窯元でロクロをまわす陶工。決して楽ではない暮らしの中、松五郎は家計を案じて陶工となる。その仕事の傍ら、冬の間は酒蔵に出稼ぎに出て身を粉にして働く。生涯の伴侶となる美穂と出会い、触発された松五郎は、一念発起して京都の名門・第三高等学校を受験し、見事に合格する。卒業後、すべてが順調に滑り出したかに見えた矢先に召集を受け、ノモンハン事件、第二次世界大戦の前線に駆り出される。死線をくぐり抜け無事帰国するまでの、松五郎が10代から30代にかけて遭遇するさまざまな出来事が綴られる。大正から昭和にかけての日本の変遷を、松五郎の成長とともに丁寧に描き出した雄々しく骨太な小説。

■著者紹介
大正14年(1925)兵庫県西宮市生まれ。昭和18年(1943)関西学院旧制中学部卒業。昭和25年(1950)明治大学法科専門部卒業。この間、2年間兵役に服す。昭和60年(1985)株式会社ヤナセ定年退職。茨城県笠間市に移住、3年間陶芸の修行。平成3年(1991)笠間市に築窯。作陶及び陶芸指導、現在に至る

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