健康のために始めた山歩きをきっかけに、本格登山に挑戦。300を超える山行の中から、自然の雄大さや山の厳しさを味わった貴重な体験を紹介する。下山から１週間以内に書き記した臨場感のある山行日記は、生々しい体験を余すところなく伝える。岩盤崩落事故のニアミス、命の危険を肌で感じた冬山登山、自身が怪我を負った落石事故、猛暑・台風の中のロングコース登山など、平穏無事に終わらないのが登山の魅力でもある。本書ではそのような状況に陥ったときの危機管理の方法、準備の大切さをわかりやすく指南。自身の経験を基に、事前の緻密な計画や万全の準備、気象状況への対応や冷静な判断力など、常に危険と隣り合わせの登山に対する心構えを伝える。剱岳、浅間山、鳥海山、南八ヶ岳・赤岳、幌尻岳、北アルプス・裏銀座縦走コースを紹介し、各章ごとに行動記録や登山経路地図、教訓を掲載。