邪馬台国の所在地については、これまで実に多くの説が唱えられてきた。近年畿内説が優勢となっているが、これに立ち塞がる新たな大発見がここにある。しかもすでに出尽くしたかと思われていた、魏志倭人伝の中に鍵はあったのだ。わざと誇張し歪められた記述の中に、様々な「規定」「定理」「法則」が隠れていた。これらを手がかりにして所在地を明らかにするだけでなく、さらに、邪馬台国と大和朝廷につながりはあるのか、また、出雲に「国譲り」をするほどの大国が本当にあったのか、といった古代史の大きな謎の解明にも挑む。日本史上最大のミステリーに、市井の研究者が古代東アジア世界の国際関係の観点よりアプローチを試みる、最も新しい邪馬台国論。