マゼランの首
歴史が動き始めた時、俺たちは孤独と絶望の中にいた――。
- ジャンル
- 単行本 文学・評論
- シリーズ
- その他
- 著者
- 能戸 清司・著
- ISBN
- 9784779008894
- 判型
- 4-6 ・ 248ページ
- 出版年月日
- 2012-08-25
内容紹介
祖国を捨てマラヤ共産党の一員となった元日本兵の、最期の二十四時間(『夜は明けない』、第44回直木賞候補作)。ベトナムがフランスから独立を勝ち取った日の朝、解放軍に従軍した一人の日本人の挫折と孤独(『朝の黄昏』、文学界新人賞候補作)。十六世紀、イエズス会宣教師に伴われて来日し、信長に「土産品」として献上された黒人青年の絶望(『黒い孤独』)。長い航海の末、フィリピンに辿り着いたマゼランとその侵略に抵抗する若き倭寇との戦い(『マゼランの首』)。元朝日新聞論説委員が、息詰まるような濃密な文体で、巨大な歴史の渦の中に巻き込まれていった人間の宿命を描く。
■著者紹介
1921年、北海道函館市生まれ。東京大学法学部卒業。朝日新聞社に入社。論説委員として天声人語や社説を執筆。その傍ら執筆活動を行い、『うまい!といわれる文章はどう書くか』(KKベストセラーズ)が30万部を超えるベストセラーとなる。小説作品として、『彼方』(小社刊)、『さらばカルメン―ひとりぼっちの反戦抵抗』(日本文学館)、『君臨』(芙蓉書房)、『午後の中絶』(近代文藝社)など多数。藤田保健衛生大学教授、朝日カルチャーセンター講師も務めた。
■著書
『彼方』(2012年8月小社刊)
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