曳舟の道
京の豪商、角倉了以・素庵物語
京の街に私財をなげうって舟路を作った父子の奮闘記
- ジャンル
- 単行本 文学・評論
- シリーズ
- その他
- 著者
- 濱岡 三太郎・著
- ISBN
- 9784779010002
- 判型
- 4-6 ・ 248ページ
- 出版年月日
- 2013-08-30
内容紹介
秀吉の朝鮮出兵が始まった頃のこと。京の一商人・角倉了以は朱印船貿易を終えた帰途、備前・吉井川で人生を変える出来事に遭遇した。了以は、舟子が「ほ~いほい、ほ~いほい」と掛け声を上げながら、上流へ舟をひっぱり上げる光景を目撃したのだ。かねてより了以は山城の北西部、大堰川・保津川に水運を開けば人々のためになると考えていて、その方法がわからず悩んでいたが、奇しくもこの光景がその方法そのものだった。しかし戦国の世はまだ収まらず、了以の思いは子の素庵を巻き込み家業もなげうった末、ようやく十三年後に達成される。さらに父子は富士川や高瀬川開削舟運にも着手すると、豪商へとまっしぐらに進んでいく――。「京都の水運の父」として歴史に名を残すことになった、父と子の生きざまを描く歴史長編。
■著者紹介
長野県生まれ、京都府育ち。一級建築士。フリーライターとしても活躍中。著書に、夫婦の絆をテーマにした『けしかけた女…られた男』(文芸社、2008年)がある。
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