「平穏死」という選択
≪6刷出来≫
「看取り」の第一人者が提唱、無理な延命治療をしない自然な最期の迎え方
- ジャンル
- 幻冬舎ルネッサンス新書 医学・薬学
- シリーズ
- 増刷 その他
- 著者
- 石飛 幸三・著
- ISBN
- 9784779060663
- 判型
- 新書 ・ 248ページ
- 出版年月日
- 2012-09-10
内容紹介
「寿命を受け入れるという考え方に大賛成! この本を読むと、「死」が怖くなくなります」
――『大往生したけりゃ医療とかかわるな』中村仁一氏推薦!
「命を延ばす」だけが正しいことなのだろうか――。8割の人が、自宅で死にたいと願いながら病院で死んでいるという現実がある。「看取り」の医師が、誰もが必ず迎える死の場面において、尊厳という観点から現在の医療のあり方に警鐘を鳴らす。安らかな最期を実現するために、患者や家族はどのような知識をもって終末期の医療とかかわるべきか、看護師や介護士はどのような思いで患者と接しているのか、医師はどのような思想を持つべきなのか、法制度はどうあるべきか。医師は患者の命を終わらせる最終責任者となる責任を逃れ、機械的に延命のための胃ろうなどの人工栄養を行い、患者を施設に送り返しているのが現状だ。「餓死させるつもりか」という言葉を突きつけられ、自分の意思を表明できない患者の家族は医師の勧めに従うしかない。胃ろうを付けられ、寝返りも打てずじっとベッドに横たわったままの高齢者は30万人とも40万人ともいわれている。本当にこのままでいいのだろうか? 人間には本来、自然に、苦痛なく死を迎える機能が備わっている。無理な延命治療をしなければ、苦しまずに穏やかに最期を迎えることができるのだ。それを邪魔する医療であってはならない。尊い死を家族から奪ってはならない。超高齢社会が到来し、一人ひとりが「我がこと」として考える時が来ている。延命医療の最前線で活躍する外科医から特別養護老人ホームの常勤医師へと転身した著者の「往生の哲学」が、いずれ死を迎える私たちすべてに、生き方への深遠な問いを投げかける。
■著者紹介
特別養護老人ホーム・芦花ホーム常勤医。1935年広島県生まれ。1961年慶應義塾大学医学部卒業。外科学教室に入局後、1970年ドイツのフェルディナント・ザウアーブルッフ記念病院で血管外科医として勤務。1972年東京都済生会中央病院勤務。30年にわたって頸動脈内膜剥離術など血管外科の発展に寄与する一方、慶應義塾大学医学部兼任講師として血管外傷を講義。1993年東京都済生会中央病院副院長。2005年12月より現職。診療の傍ら、講演や執筆、メディアを通して、老衰末期の看取りのあり方についての啓発に尽力している。著書に『「平穏死」のすすめ 口から食べられなくなったらどうしますか』(講談社)がある。
■著書
『こうして死ねたら悔いはない』(2013年2月小社刊)
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