自費出版について

2016年2月の自費出版ニュースまとめ(3)

2月最後の自費出版ニュースです。

出版のジャンルは様々ですが、自身の経験を時間をかけて振り返り、それを伝えるのに最も適した形に工夫していますね。エッセイや自伝もいいですが、絵本や写真集という形など、柔軟に考える参考にどうぞ。

犬が見た原発事故 神戸の勝見さん絵本制作

阪神・淡路大震災で被災した勝見節子さん(77)=神戸市東灘区岡本1=が東京電力福島第1原発事故をテーマにした絵本「ポチ」を自費出版しました。

事故後、だれもいなくなった町で飼い主の帰りを待ち続けた犬のポチ。その寂しく、切ない気持ちを絵で表現しています。

絵は、結核で入院中に描き始め、定年退職後、抽象画を本格的に習ったとのこと。原発事故で被災地に置き去りにされた動物のニュースを見るうち、今回の物語が頭に浮かんだといいます。

(出典:神戸新聞

岐阜弁短歌 岐阜市の北村さん、写真添え歌集出版

岐阜市福光西、北村嘉久さん(77)が岐阜弁で詠んだ短歌に趣味の写真を添えた「写歌集」を自費出版しました。

「わっちおまはん地縁血縁代重ね結と絆の里花あかり」との歌に山あいの集落の写真を組み合わせるなど郷土色豊かな42作品を収録。

写真歴26年の北村さん。写真を見て想像を膨らませてもらおうと、2000年から写真に添える短歌を作り始め、01年以降、写真と短歌などで岐阜の魅力を発信する写歌集として発表してきた。第4集となる今回は温かみのある古里の言葉を見つめ直してもらおうと「岐阜の方言編」として日ごろ使う岐阜弁を多用して創作。

公園で戯れる子どもや桜、雪のある景色など主に県内で撮りためた情景に合う写真をそろえた。

(出典:岐阜新聞

ダウン症の息子が生きた8年間つづる 母親が出版

白血病で短い生涯を終えたダウン症の長男の一生をつづった「天使になったエンジェル 結一が生きた8年間」を、大分市の藤田有美さん(45)が自費出版しました。

「人生に悩む人が読んで、少しでも勇気を感じてもらえたら」と書き上げました。

藤田さんは中学校の国語教諭。2006年に長男の結一さん、08年に次男を出産。その後離婚し、2人の育児に励んできました。

(出典:朝日新聞

三浦綾子文学、小冊子で親しんで 旭川、無料で配布

三浦綾子さんの作品の魅力を幅広い世代に伝えていきたいと、旭川市の三浦綾子記念文学館の事務局長でもある牧師の難波真実(まさちか)さん(43)=士別市在住=が「三浦綾子さんにちょっと親しむ小冊子」を自費出版し、無料で配布しています。

病気がちだった三浦さんのデビューまでの経歴や夫の故光世さんとのエピソード、作品に込められた思いなどを紹介。文学館の設立経緯、三浦さんの略歴や主な作品の一覧も掲載しています。

(出典:北海道新聞

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