未来へのメッセージ
昨年、「電通」に勤める、若い有能な女性が、自ら命を断つ痛ましい事件がありました。 その女性の母親が「命より大切な仕事があるのでしょうか」と問いかけていましたが、 そのことが、きっかけで長時間労働を改めて見直す動きも出てきました。
でも、母親にとっては、“遅い”対応であり、身を切るように“辛い”日々をおくっておられるにちがいありません。
現代の日本も IT社会であり、能率、効率、成果を求め、パソコンやスマホがなければ仕事は成り立ちません。
でも、もし、女性の上司が「心と体は表裏一体」を深く学んでおり「大変だね。今日はもう帰りなさい」と、時には女性の肩をやさしくタッチするような場面があったとしたら、事態はどうなっていただろう、と私は想像します。若者にはエネルギーがありますが、経験、体験は少ない。どうぞ、その分、心の曇りを取り、うるおいや勇気を蓄える学びも、同時にしていただきたいと切に思います。この本は、そのチャンスを提供しています。