未来へのメッセージ
自分の人生の目的は何か。
その目的を達成するために何をすべきか。
これは一人ひとりが考えるべき宿題です。
この宿題の根幹に「天命」を置いて考えてきました。
これまでの私の経歴、経験を話すとき、きまって、「せっかくの役員を辞任したり、大学院にいったりして、奥様からの反対はありませんでしたか」という質問を受けます。これは家庭運営の機微に触れる質問です。私の場合、こうしたことを家内に相談したことは一切ありませんでした。仮に相談していても、反対はしなかったであろうことは想像がつきます。このように考えてくると、天命の道に進むには、夫婦の思想・信条が一致することが不可欠になります。
とすると、天命への道に夫婦が舵を切ることは決して容易な道ではないかもしれません。しかし、定年後、夫婦で、趣味などを共にする一つの選択肢として、「天命の成就」を織り込むことは、それなりに意義のあることではないでしょうか。みなさんにも、それぞれの貴重な人生を有意義に過ごしていただきたいと考えています。