表現者の肖像 波田野裕基
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【作品紹介】

Earth eye's

 地球最古の石と云われるラピスラズリや、約2000年の眠りから覚めた美しく銀化したローマングラスなど、様々な天然石を使用し、地球を見守る目 「Earth eye's」つながりを表現したブレスレット。「自身が内側から輝くことで、まわりも環境も循環して、未来を照らしてゆけますように」という想いを込めて制作しました。

 メインの石は「七宝の一つ瑠璃」。
ツタンカーメンのマスクや持ち物にも、ラピスラズリが多数埋め込まれているように、古代の人が石の力を信じて、宝石を慈しむ文化があり、だからこそ今でも世界中で守護してくれるものとして崇められ尊ばれ続けてるのだと思います。

ターコイズ

 海に浮かぶ島国のような印象に惹かれたターコイズ(トルコ石)。
石・木・金属・革という異素材の組み合わせ。「どこかへ通じる扉」をイメージして制作しました。黒檀を板材からカットし、描く形を出していくのには、とても時間がかかりましたが、最終仕上げで蜜蝋を塗りようやくひとつのカタチになった時はうれしい瞬間です。トルコ石は、チベット語で「魂の石」を意味しています。

 ターコイズは古くから身につける宝石や護符として、採掘されてきた鉱物で古代エジプトの王墓やインカ帝国の財宝から多く発掘されています。
ターコイズが世界各国で神聖視されてきたのは、空を思わせる鮮やかな色。
神々の住む天空の世界は、ラピスラズリ同様に自然崇拝の一環として、古くは普遍的なものでした。

 アンバー(琥珀)は、木の樹脂が固まって化石化した有機物。古代の息吹が宿る樹の化石。不思議な力が宿っていそうな、魔法が使えるようになってしまうのでは…そんな幻想にふと、惑わされる感覚を覚えたブルーアンバーでした。

 持ち主様からは、ご自身にぴったりときて、良いこと続き。毎日身につけてくださってるそうです。

 アンバーは厳密にいうと鉱物ではありませんが、古くからお守りや薬、お香として珍重されてきました。ブルーアンバーは、琥珀の中でも珍しく、太陽の光の下や、紫外線ライトで青く発光します。中には虫や植物が取り込まれて化石化したものもあります。

幻冬舎ルネッサンス新社

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