表現者の肖像 波田野裕基
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座右の一冊

グッドラック 戦闘妖精・雪風  ハヤカワ文庫

神林長平
グッドラック 戦闘妖精・雪風

ここが魅力 SF小説。1984年に第15回星雲賞受賞。その後16回、31回の星雲賞も受賞。 OVA(オリジナルビデオアニメーション)にもなった。 一見異星人と戦闘機で戦うSF軍事もののようでいて、実は言葉でも映像でも表現不能な未知のものに対して自分の全存在をかけてまわりの人・コンピュータ機械(戦闘機)と共にいかに対峙していくかという、ストーリーにも映像にも表現しづらい内容。 OVAでは、あまりの表現の難しさに、1度は1年もかけて制作して完成したのに、内容が伴っていないという事で、すべて初めから作り直したというもの。結果、アニメの結末は原作とまったく違うものになった。 全ての物事は結局シンプルなものだったという事がよくありますが、それでも言葉や形になった段階で「それ」はそのものではなくなるという事がよく表現されていた。 自分たちの周りの世界も一見シンプルに、当たり前のようにそうなっているけれど、そうなっている神秘みたいなものが常に存在していて、生きていく上で本当に大切なのは「それ」の方であり、「 」と共にある事がとても大切な気がする。

幻冬舎ルネッサンス

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