表現者の肖像 柴田和夫
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外務省に入所

思うことがあり、二年間勤めた商社を円満退職し、外務省の専門職試験を通して外務省に入省致しました。入省直後、当時、茗荷谷にあった外務研修所にて約三か月に亘りタイ語、英語及び外交に関する諸講座を受講させていただきました。当時、タイ語の勉強には、私一人に東京外国語大学の教授を含め3名の講師が代わる代わる一対一で教えてくれるという極めて贅沢な授業を受けることもできました。御蔭様で、約二百数十時間にも及ぶタイ語研修後は、タイ語ビギナーの私でも、まがりなりにも簡単なタイ語の会話ができる程度になっていました。

外務研修所の建物は、日清戦争の賠償金を使って建設された由で、大変重厚な建物であり、研修環境としては大変素晴らしいものでした。この頃は、入省直後、研修所に咲いていた八重桜と一緒の写真を同期に撮ってもらいましたが、研修に意欲を以って取り組んでいた当時の若い頃のものです。

柴田ヒストリー1写真

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