表現者の肖像 石橋直道
HOME > 石橋直道 > ヒストリー3

1988年 56歳

人生に輝きをもたらした恩人の存在

 54歳の時、良き友と私の願望・熱意と偶然とが重なり合って、(株)プロジェクト経済研究所という一民間小企業の社長、大野欽一氏に遭遇し、氏の下で、16年間国際コンサルタントとして、我が国と海外を往復する生活に明け暮れました。この会社は、JICA(国際協力事業団)を始めとする、我が国の途上国経済技術援助機関からの受注を専門とする会社でした。

 氏は私より8歳年上で、名古屋に生まれ、東京物理学校(東京理科大学の前身)出身の秀才でした。独立する前は日本地震学会に勤めておられたそうです。名古屋人の手堅い経営手腕で、会社を成功裡に運営しました。

 私は氏とは必ずしもうまが合いませんでしたが、氏のお陰で海外で縦横無尽にありったけの情熱を注ぎつつ働き、私の人生における黄金時代を築くことができました。もし氏に会わなかったら、私の人生はそのような輝きを放つことがなかったでしょう。このことを思うにつけ、氏に対して感謝の念の尽きることがありません。

私(56歳)と大野欽一氏(64歳)、昭和63年(1988年)、
タイ国バンコクにて

< 前のヒストリー | 次のヒストリー >

幻冬舎ルネッサンス

© 2017 GENTOSHA RENAISSANCE SHINSHA,inc.