表現者の肖像 石橋直道
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2006年 73歳

木更津へ転居、新たな仲間達ができる

 73歳になった平成18年(2006年)、私は住み慣れた東京都国立市から千葉県木更津市に引っ越しをしました。両親はともに千葉県出身であり、私たち一家は私の少年期の一時期、現在の千葉市に住んでいたこともあり、血が騒いだというのでしょうか、引力に引かれるように、何となく老後をのんびりと過ごしたいとの気持ちに促されての転居でした。

 知人も誰もいない私を、当時私の所属する地区の自治会の組長をしていらした越智孝行さんが、私達の地区の所属する東太田4丁目の会長さんに紹介したり、市内外の観光名所に案内したり、釣りに連れて行ってくれたりして、地域への同化・馴化を図ってくれました。

 越智さんは私より6歳ほど年下です。九州出身で、現役時代新日本製鉄の君津製鉄所に勤務していた、と聞いております。彼は純朴、善良の権化のような伝統的日本人の典型で、東北出身の優しく飾り気のない奥さんと、夫唱婦随の模範的な仲睦まじいご家庭を営んでおります。

 越智さんは、進んで拙宅の庭の畑を耕作し施肥してくれたり、折々に時宜を得たおいしい物を賜ったりします。彼を通じて、私は地域の人達と親しく交わり、よしみを深めることができました。彼は、私を木更津びいきにする水先案内人の役割を果たしました。

私(73歳)と越智孝行さん(67歳)、平成18年(2006年)、
袖ケ浦公園にて

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